こんにちは。
Echopoint EnglishのFumi です。
来週予定していた、サマースクールの1泊コースを延期することにしました。
イベントを楽しみにしていたこどもたちの気持ちを想うと身を削られるような思いです。
私たちの教室はイマージョンの体験型スクールなので、コロナ禍での活動は簡単ではありません。
情勢が1か月どころか1週間、時には2-3日であっという間に変化し、こどもたちの命と楽しみのバランスを考え続ける日々です。
マスクの着用、検温、消毒や換気は今や当たり前であり、それよりもこんな情勢だからこそ、私たちにできることをずっと考えています。
それぞれのご家庭の考えに沿った選択肢を
体験型スクールである私たちの英会話教室で、こどもたちが毎学期楽しみにしているのがクッキングのレッスン。
各クラス、50-70分というレッスン時間しかないのですが、準備・調理・片付け・食事をこの時間内に行うという、しかも英語で…
多分、日本中の英語講師が「無理!」と言いたくなるのではと思うほどの手際と絶妙にそのグループに合ったレッスンプラン。デイビッドにしかできないレッスンです。
なぜこれができるのかは、長くなるのでまた別の機会に、笑
ところが、コロナ禍で「食べ物を調理する」「みんなで食べる」ということが今までとは比べ物にならないくらいリスクのあることになりました。
エコーポイントでは毎学期、その時のお子様の学びの成長と課題を熟慮して、プロ講師が頭を寄せ合いカリキュラムを組んでいます。
1つのレッスンの中で子供たちの心や体や頭がどう動くのか、「きっとこういう風に動くからこの準備をする」「こういう風に動いた場合のためにこれも準備しておこう」
「ここからは大きな挑戦だけど、1人でもこんな風に動いたらできるかもしれないから念のために準備しておこう」
経験豊富であるからこその想定で、こどもたちへの愛があるからこそ、準備に何週間もかかることもあります。
ところがさらに、そこにコロナ禍だからこその「○○してはいけない」「○○するべきだ」がたくさん加わりました。
リスクを考えると身動きが取れません。スクールとして一番安全なのはクッキングをやめること。
コロナというものがとにかく謎のウイルスであった2020年の1学期は私たちもそうせざるを得ませんでした。
でも、同時にこどもたちの生活から様々な光が消えたことを痛いほど感じていました。
あっという間に想像を超えるほどにウイルスが広がり、一気に生活が制限されている中、私たちの試行錯誤は続きました。
このウイルスに対する考えは、ご家庭ごとにとても違います。
それぞれのご家庭に、基本の考え方があり、ご家庭のその時期の状況や社会情勢に応じてその考えも微妙に変化していきます。
だからこそ、こどもたちにとっては、彼らが一番信頼しているご両親の気持ちに沿いつつ、スクールとしての基準を打ち出すことが大切だと思っています。
そこで現在、教室では以下のような条件でクッキングのレッスンをしています。
① 社会情勢に関わらず以下の条件下でクッキングのレッスンは必ず行うこととする
②「市内の感染状況がステージ3以上の場合は 食事をしない」少量だけの調理をし、SDGsの観点からコンポストにて処理する
③「ステージ2以下の場合はすべてのご家庭に 食事をする 食事をしない のご希望をご提出いただく」
当日になって「やっぱりみんなと食事がしたいよ」と言い出すお子様もいて、その時にはこのように声をかけています。
「おうちの方とよく相談してこの決断に至ったはず。だから、その決断は尊重したい。でも、あなたの今の気持ちも同じくらい大切。
あなたがおうちの方に電話をかけて自分の言葉で今の気持ちを伝えたいなら、電話をかけるところまでは私がするよ。
でもそこからはあなたがする。OKでもだめでも、自分で伝えることが大事。
もちろん、伝えない、今回は家族で決めたことを守るという決断もあなたのものだから大丈夫。どうする?」
たいていのお子様が「電話する、話してみる」と言われ、その結果に納得します。
このような情勢だからこそ、こどもたちには「自分で選択する機会」をたくさん持ってほしいと考えています。
そして、自分の思いを表現することも、国際人として欠かせない要素の一つです。
このように、すべてのご家庭へ個別に対応することは、正直とても労力がいります。
でも、こどもたちの幸せや成長の機会を逃したくない一心で行い、ご家庭からも安心と喜びのお言葉をいただいています。
大人の安心はこどもに伝わります。保護者の方に安心していただけることも、子供たちの幸せに欠かせない要素だと考えています。
言葉と心は切り離せないものであり、赤ちゃんの時に日本語を身につけたのと同じように、自分が自分でいられる安心感の中で
こどもたちは豊かな英語でのコミュニケーションを身につけていくのです。
中止ではなく延期
我が子も、たくさんの学校行事が中止になりました。2020年当初には「え~!!」「なんで~~!」と叫んでいたこどもたちが
そのうちあきらめたように「…だろうね」「そっか…」というようになった時には、見守る大人としてとても悔しく切ない思いでいっぱいでした。
子供も大人も、まだまだコントロールできない波の中にいるような日々が続いていますが、どんな状況にあっても
「まだ先生たちあきらめてないよ!」と教室の子どもたちには伝えています。
命より大切なものはないので、子どもたちの安全を考えると、状況を冷静に客観的に判断することは必須です。
ただ同時に、子供たちの心の安全…希望を持つこと、楽しみを持つこと、挑戦することも命の一部であり、軽視されてはいけないと思っています。
ですから、「本当に大切にしたいことなら、大人こそ簡単にあきらめずにあがく!」という精神を大切にしています。
子どもたちの安全と幸せをはかりにかけなくてはいけないような状況では、今回のサマースクールのように、予定されていた日にイベントができないこともあります。
「命を守るために今回はできない。でも中止ではなく延期だよ。必ず今年中に開催するから!」と一人一人の子供たちに伝えています。
そしてその約束を必ず守ることが、子供たちの希望や英会話学習の意欲につながると信じています。英会話学習はコミュニケーションであり、人間関係づくりだからです。
延期にすることは、実は教室側には大きな非常に労力が必要です。サマースクールのために数か月前から準備してきましたが
延期となるとプランもその季節に合わせて一から考え直さなくてはいけませんし、準備物も買いなおさなくてはいけません。
「夏休みだからこそ参加したかったのに」という思いも子供たちにはきっとあるので、それに負けないくらい豊かな1泊になるようにと、講師もプレッシャーです。
それでも、絶対的に子供ファーストだと、講師陣が全員思っているのがエコーポイントのすごいところだなあと、自画自賛で感じています、笑
そして、お子様に延期という残念なお知らせを伝えていただかなくてはならない…という立場の保護者の方々が、ご自身の大変さではなく教室の決断に寄り添ってくださり
「子供たちのために難しい決断をしてくれてありがとうございます。」「苦渋の決断だったことと思います。必ず実施できるよう私も祈っていますからね。」
など、あたたかいお言葉をかけてくださることに心から感謝しています。支えられています。
岡山市の体験型英会話教室エコーポイントイングリッシュ
住所:岡山市北区石関町1-4 中国ビル2F
Tel: 086-238-3340
一人一人のことを思い浮かべながら
こんにちは。
Echopoint EnglishのFumi です。
来週予定していた、サマースクールの1泊コースを延期することにしました。
イベントを楽しみにしていたこどもたちの気持ちを想うと身を削られるような思いです。
私たちの教室はイマージョンの体験型スクールなので、コロナ禍での活動は簡単ではありません。
情勢が1か月どころか1週間、時には2-3日であっという間に変化し、こどもたちの命と楽しみのバランスを考え続ける日々です。
マスクの着用、検温、消毒や換気は今や当たり前であり、それよりもこんな情勢だからこそ、私たちにできることをずっと考えています。
それぞれのご家庭の考えに沿った選択肢を
体験型スクールである私たちの英会話教室で、こどもたちが毎学期楽しみにしているのがクッキングのレッスン。
各クラス、50-70分というレッスン時間しかないのですが、準備・調理・片付け・食事をこの時間内に行うという、しかも英語で…
多分、日本中の英語講師が「無理!」と言いたくなるのではと思うほどの手際と絶妙にそのグループに合ったレッスンプラン。デイビッドにしかできないレッスンです。
なぜこれができるのかは、長くなるのでまた別の機会に、笑
ところが、コロナ禍で「食べ物を調理する」「みんなで食べる」ということが今までとは比べ物にならないくらいリスクのあることになりました。
エコーポイントでは毎学期、その時のお子様の学びの成長と課題を熟慮して、プロ講師が頭を寄せ合いカリキュラムを組んでいます。
1つのレッスンの中で子供たちの心や体や頭がどう動くのか、「きっとこういう風に動くからこの準備をする」「こういう風に動いた場合のためにこれも準備しておこう」
「ここからは大きな挑戦だけど、1人でもこんな風に動いたらできるかもしれないから念のために準備しておこう」
経験豊富であるからこその想定で、こどもたちへの愛があるからこそ、準備に何週間もかかることもあります。
ところがさらに、そこにコロナ禍だからこその「○○してはいけない」「○○するべきだ」がたくさん加わりました。
リスクを考えると身動きが取れません。スクールとして一番安全なのはクッキングをやめること。
コロナというものがとにかく謎のウイルスであった2020年の1学期は私たちもそうせざるを得ませんでした。
でも、同時にこどもたちの生活から様々な光が消えたことを痛いほど感じていました。
あっという間に想像を超えるほどにウイルスが広がり、一気に生活が制限されている中、私たちの試行錯誤は続きました。
このウイルスに対する考えは、ご家庭ごとにとても違います。
それぞれのご家庭に、基本の考え方があり、ご家庭のその時期の状況や社会情勢に応じてその考えも微妙に変化していきます。
だからこそ、こどもたちにとっては、彼らが一番信頼しているご両親の気持ちに沿いつつ、スクールとしての基準を打ち出すことが大切だと思っています。
そこで現在、教室では以下のような条件でクッキングのレッスンをしています。
① 社会情勢に関わらず以下の条件下でクッキングのレッスンは必ず行うこととする
②「市内の感染状況がステージ3以上の場合は 食事をしない」少量だけの調理をし、SDGsの観点からコンポストにて処理する
③「ステージ2以下の場合はすべてのご家庭に 食事をする 食事をしない のご希望をご提出いただく」
当日になって「やっぱりみんなと食事がしたいよ」と言い出すお子様もいて、その時にはこのように声をかけています。
「おうちの方とよく相談してこの決断に至ったはず。だから、その決断は尊重したい。でも、あなたの今の気持ちも同じくらい大切。
あなたがおうちの方に電話をかけて自分の言葉で今の気持ちを伝えたいなら、電話をかけるところまでは私がするよ。
でもそこからはあなたがする。OKでもだめでも、自分で伝えることが大事。
もちろん、伝えない、今回は家族で決めたことを守るという決断もあなたのものだから大丈夫。どうする?」
たいていのお子様が「電話する、話してみる」と言われ、その結果に納得します。
このような情勢だからこそ、こどもたちには「自分で選択する機会」をたくさん持ってほしいと考えています。
そして、自分の思いを表現することも、国際人として欠かせない要素の一つです。
このように、すべてのご家庭へ個別に対応することは、正直とても労力がいります。
でも、こどもたちの幸せや成長の機会を逃したくない一心で行い、ご家庭からも安心と喜びのお言葉をいただいています。
大人の安心はこどもに伝わります。保護者の方に安心していただけることも、子供たちの幸せに欠かせない要素だと考えています。
言葉と心は切り離せないものであり、赤ちゃんの時に日本語を身につけたのと同じように、自分が自分でいられる安心感の中で
こどもたちは豊かな英語でのコミュニケーションを身につけていくのです。
中止ではなく延期
我が子も、たくさんの学校行事が中止になりました。2020年当初には「え~!!」「なんで~~!」と叫んでいたこどもたちが
そのうちあきらめたように「…だろうね」「そっか…」というようになった時には、見守る大人としてとても悔しく切ない思いでいっぱいでした。
子供も大人も、まだまだコントロールできない波の中にいるような日々が続いていますが、どんな状況にあっても
「まだ先生たちあきらめてないよ!」と教室の子どもたちには伝えています。
命より大切なものはないので、子どもたちの安全を考えると、状況を冷静に客観的に判断することは必須です。
ただ同時に、子供たちの心の安全…希望を持つこと、楽しみを持つこと、挑戦することも命の一部であり、軽視されてはいけないと思っています。
ですから、「本当に大切にしたいことなら、大人こそ簡単にあきらめずにあがく!」という精神を大切にしています。
子どもたちの安全と幸せをはかりにかけなくてはいけないような状況では、今回のサマースクールのように、予定されていた日にイベントができないこともあります。
「命を守るために今回はできない。でも中止ではなく延期だよ。必ず今年中に開催するから!」と一人一人の子供たちに伝えています。
そしてその約束を必ず守ることが、子供たちの希望や英会話学習の意欲につながると信じています。英会話学習はコミュニケーションであり、人間関係づくりだからです。
延期にすることは、実は教室側には大きな非常に労力が必要です。サマースクールのために数か月前から準備してきましたが
延期となるとプランもその季節に合わせて一から考え直さなくてはいけませんし、準備物も買いなおさなくてはいけません。
「夏休みだからこそ参加したかったのに」という思いも子供たちにはきっとあるので、それに負けないくらい豊かな1泊になるようにと、講師もプレッシャーです。
それでも、絶対的に子供ファーストだと、講師陣が全員思っているのがエコーポイントのすごいところだなあと、自画自賛で感じています、笑
そして、お子様に延期という残念なお知らせを伝えていただかなくてはならない…という立場の保護者の方々が、ご自身の大変さではなく教室の決断に寄り添ってくださり
「子供たちのために難しい決断をしてくれてありがとうございます。」「苦渋の決断だったことと思います。必ず実施できるよう私も祈っていますからね。」
など、あたたかいお言葉をかけてくださることに心から感謝しています。支えられています。
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